どうしよう、よっぽど不味かったんだ……!!
青ざめる。
私の味覚も料理の腕もどうかしちゃってるんだ、こんなんじゃお嫁にいけないよ……。
本格的に落ちこんでいたのだけれど。
「……?」
少しして、おもむろに立ち上がった狼くん。
まさか、もう完食……?
と一瞬期待したけれど、ちがった。
まだまだお皿の上には料理がのこっている。
どこに行くんだろう、と行き先を目で追いかけた。
「狼くん……?」
迷うことなく向かったのは、キッチンの方向。
“おやくそく” の紙をぺたりと貼りつけて、ちょっと仰々しくなっている冷蔵庫。
ぱかっと扉を開く音がした。
なにを取り出したかまでは見えなかったけれど、そのあとすぐ狼くんはなにかを手に戻ってくる。
すとん、とまた定位置に腰をおろした狼くんが手にしていたのは。
「マヨネーズ……?」
3分クッキングで有名なあのメーカーの。
あ、もしかして。
「サラダにはマヨネーズ派でしたか?」
私はいつもドレッシングだから。
あたりまえのようにそれを食卓に準備したけれど、狼くんはちがったのかも。



