狼くん、ふれるなキケン!






「じゃじゃーん、見てください!」



盛りつけも無事に完了。

食卓に向かい合って座る、目の前には私のお手製の料理たち。




「はじめてにしては上出来だと思うんです……!」




炊飯器のスイッチを押しただけ、のほかほかごはんはさておき。

大根とにんじんのお味噌汁。サラダ。
それから、メインディッシュには。



「げ……」



包丁を握った記憶はあまりない。


小さい頃にママやパパと餃子をつくったこと、それから調理実習、野外研修でのカレーづくり……それくらいしか料理の経験のない私。



そんな私が、我ながら上手くいったのでは? と若干自信をもっているのが、今夜のメインディッシュ、こんがりと焼き色のついたピーマンの肉詰め。



家計のことを考えて、冷蔵庫のなかにあったもので出来そうなものを頭をひねって考えた。……うそ、ほんとうはクッキングアプリの力を借りました。


たまたま、冷蔵庫にピーマンとミンチのお肉が眠っていたのを見つけたから。



そんな私の自信作、なぜか狼くんは親の仇でも見るかのように鋭く睨みつけていた。