狼くん、ふれるなキケン!



「もう食べるんですか?」

「なに、やなの」

「私はべつに……、でもさっき先にお風呂って」

「風呂はあとでいい」

「えっ」



あとでいいんかーい!と脳内で思わずツッコミを入れる、と。




「飯、冷めるし」

「あ……」




なにそれ。
なにそれ、ずるい。



ぜんぜん優しくしてくれない、昔の狼くんとは何もかも変わってしまった、くせに。



100パーセント冷たくてひどいわけじゃない。そういうところ、ほんとうにずるいよ。



「わ、わかりました! 今すぐ準備しますね……!」

「別に急げとは言ってない」




わたわたと焦ったせいで、危うくお皿を落としかけた私に、狼くんは呆れたような顔をしていた。