梨亜とチームがわかれてしまった。
バスケは10人だから5人ずつで、AチームとBチームにわかれる。
そのため、梨亜とチームが違ってしまいやる気の減少が激しい。
このチームの決め方というのが、実力を分散させるためだった。
このクラスにはバスケ経験者が多かったらしく、チームバランスを考えてこうなってしまった。

「せっかくだから灯里に聞きたいことがある」
「何?」
「私のチームが優勝したら聞く」
「ん?・・・・・・分かった」

俺は負けるつもりはなかったけど、優勝できたらいいなくらいには考えていた。
だが梨亜が何を聞いてくるのかも気になる。
いずれ聞くであろうその話に俺は後悔をする。