刹那、それは私の名だ。
師匠がつけてくれた、私の名だ。


「師匠!!!、、、行かないで下さいっ、」

「すまない、私は行かなければならない。
必ず戻ってくる。」

「っ、、師匠、」

この時、無理矢理にでも師匠を止めていれば
師匠は死なずに済んだのにと、何度も、後悔している。

師匠は、死んだ。

《ヘイト》の討伐中に、喰われて死んだ。

ヘイトというのは、人類の敵のこと。
ヘイトは、人々の憎しみや悲しみからうまれる怪物。つまり、人類が滅びない限りヘイトも滅びることは無い。ヘイトは人を喰うから放っておくことは出来ない。そこで、ヘイトと闘う人がいなくてはいけない。それが、師匠のような人のこと、《ソルジャー》。
私もソルジャーの1人だ。ソルジャーは命懸けで、ヘイトと戦い、人々を守っている。

私は、師匠の元で日々訓練をしていた。
ヘイトには強さのランクがあり、下から
E級D級C級B級A級S級SS級に定められる。
師匠はSS級ヘイトの討伐メンバーに選ばれ
討伐へ向かった。師匠以外にも沢山の人が死んだ。帰ってきたのは20人弱で、ほとんどの人が、重症だった。
師匠が死んで間もなく、師匠の師匠が私を訪ねてきた。そして、師匠のことヘイトのことについて、沢山話してくれた。ソルジャーは、異名があって、それを決めなくてはいけないことも教えてくれた。
そして、その名前を師匠が考えてくれてたことも教えてくれた。
刹那
それが私の異名。ソルジャーとしての名前。
私はその話を聞いてすぐ、ソルジャー教会に刹那として私を登録した。
結局、師匠を喰ったヘイトは討伐できず、
今もどこかで人を喰っているらしい。
きっとまた、そいつの討伐がある。私は
師匠の仇を必ず討つ。だからそれまでに、強くなる。師匠に教わった日々を無駄にしないように、、、