「あ、ごめん。優麻君で頭いっぱいだったわ」

「はぁ?そのー優麻君?みたいなイケメンならすぐそばにいるじゃん」

ちょっとむきになって言う涼太。

「え、どこどこ?どこですかぁー?」

わざと遠くを探すふりをする葵。

「ここにおるやん。ここ、ここ」

そう言って自分を指さす涼太。

恥ずかしいと思わんのかね。

「はぁ?あんたなんか優麻君の足元にも及ばないわ」

「うるせーな。まぁまぁイケメンじゃね、俺」

まじかこいつ、と心の中で突っ込んだ。

そして毎度のごとく葵と涼介の言い合いが始まる。

「あんたのどこがイケメンやねん」

「顔とか顔とか顔とか」

いや顔だけかい

「顔だけかっこよくても中身がだめだったらブスですぅー」