「えーこのxに５がはいるのでyはー…」

なんとも眠たい5限目にさらに眠くなる数学。

はぁぁ、とあくびを一つ。

眠いなーと思いながら何となく窓から空を見ていた。

今日も平和だなー

すると隣のクラスからキャーという声が聞こえてきた

「え、なになに」

寝ている生徒をもおこすような声量だ

廊下側の女子生徒が廊下を見て固まったかと思うと教室の後ろのドアがガラガラと開けられた。

「えーっと…」

そこに現れたのは昨日の彼。

そう、佐倉さんだった。

「あ！はっけーん」

一瞬教室が固まってキャーという黄色い声に包まれる。

もちろん葵も叫んでる。

まって。

ものすごく嫌な予感。