「なんかロングヘアーの人らしくてその子がかわいかったーって。綾乃、知らない?」

まさしくそれ私です。

ほかでもない私です。

なんて言えるわけでもなく

「さ、さあ。知らないなー」

と、濁すしかできなかった。

キーンコーンカーンコーン

「ありゃ、お昼終わっちゃった。」

そのあとも優麻君を見れなくて悔しーとかずっと言っててあまりたべれてない葵。

私も私でバレないかな、なんて考えすぎてあまり食べられなかった。

残ったお弁当を片付けて教室に戻った。