右隣に私の大好きなキャラメルポップコーンを置きひたすら食べる。

「あ、始まる。ケータイマナーモードにした?」

葵マミー発動

「大丈夫」

臨場感あふれるダイナミックな音に少し耳を傷めながら(?)映画に熱中した。

「あ、ほら。私たちでてる!」

小声で私に言ってくる葵。

ああやばい。あの時のこと思い出してしまう。

「なんか綾乃赤くない?」

こんなに暗くてもバレるなんてどんだけ赤いんだ、私

必死に赤い顔を冷やしながらまた映画に熱中した。