「カーット、いいねぇ。葵ちゃんと綾乃ちゃん最高」

「「ありがとうございます」」

なんとかこけずにテイクツーで終わらせた。

キーンコーンカーンコーン

終わったと同時に昼休憩の終わりを知らせるチャイムが鳴った。

まって、ご飯食べてない!

「今日はありがとうねー。あ、これ良かったらもらってくれる?」

と、監督から渡されたものはこの映画の無料チケットだった。

「え、いいんですか!?」

と目をキラキラさせる葵。

「いいよ、いいよー。またいつかあったらよろしくねー」

ペコペコしてその場を後にした。

あー、おなかすいた。

胃がつぶれそだよー