私の6年生は人生で、1番嬉しい1年間だったと思う。
だって、美波がいつも私のそばにいてくれたから。
「おはよう、百合愛ちゃん」
「お、おはよ……」
「ふふっ、緊張しなくて全然いいよ!私のこと、初日から呼び捨てで構わなかったのに〜」
「えっと、それは……さすがに…」
「冗談、冗談!でも、それくらい仲良く接してくれていいってことだよ♪」
「うん……」
はぁ、やっぱりまだまだ慣れないな。
この空間、この空気
私、やっぱり怖がってる。
友達のこと…
昔、いじめられていた時のこと、またいつかそうなるんじゃないかと思うと胸が苦しいから……
私はいじめられていた時、ずっとこう思ってた。
ー誰かと友達になれた時は、誰だって嬉しい。だけど、友達になる=いじめられる場合があるー
って。
私、このことが頭から離れなくて…
美波ちゃんのことも怖がってる。
美波ちゃん、お願い
私のことをいじめないで
お願いだから…………
でも私、しばらくは美波ちゃんのこと疑う。
だって、私はいじめられていたから…
「百合愛ちゃん?百合愛ちゃん!?」
「あっ」
「大丈夫?」
「うん」
「さっきの国語の授業中、ずっとぼーっとしてたよ?」
「えっ…ほんとに?」
「うんうん!保健室行く?」
「大丈夫…」
「そっか…無理しないでね。いつでも私は百合愛ちゃんの味方だよ!」
そう、こういうこと
私が怖いのは。
味方だよ!とか言って、結局敵になるってこと。
嘘ついてるじゃん、ずるいよ。
私は味方という言葉が信じられない。
嫌いなの。
美波ちゃん、私のことどう思ってるの?本当に味方だと思ってくれてる?
3.私と美波ちゃんの夏休み
それから、月日は経ち、今はあれから4ヶ月。
今ちょうど夏休み中…
今日は、いつものように宿題をこなす。
ピコン
「えっ?」
キッズケータイが鳴った。
「あれ?美波ちゃんからだ……!」
【やっほー!百合愛ちゃん元気?夏休みに入ってもう1週間経つね〜私はずっと家にいるよ!百合愛ちゃんは?】
美波ちゃんとついこの前、ケータイを繋いだ。私は、キッズケータイを2年前から持っている。その時は沢山友達登録していたけれど、今は全員消した…
だって、その時に繋いでいた友達は全員
私の敵。
だから、いじめられた直後、その子達を消した。
当たり前のこと。
私はすぐに返信ボタンを押した。
【久しぶり。最近暑いね。私もずっと家にいるよ】
なんだかとってもかたい文章になっちゃった。まぁいっか
まだ、慣れないもん。
ピコン
【ね〜暑いよね!】
ピコン
【ι(´Д`υ)アツィー⠀】
いいな〜、私はキッズケータイだからこんなに面白い顔文字なんか送れない。
美波はまだスマホじゃないらしいけど、6年生になったお祝いにガラケイを買って貰ったんだって。
返信ボタン
【その顔文字可愛いね】
ピコン
【(⑉•ᴗ•⑉)Thanks❤︎"⠀】
可愛すぎるー
羨ま!
返信ボタン
【美波ちゃん、宿題終わった?】
ピコン
【まだまーだ!】
返信ボタン
【だよね】
ピコン
【じゃあ、今からやらない?】
えっ?今……?
返信ボタン
【どこで?こんなに暑い中なのに】
ピコン
【私の家に来て!涼しいよ〜】
え〜〜!そんなっ!無理無理!
2人だけなんでしょ?怖いよ〜
ピコン
【あっ、もしかして心配してる?】
あっ、今の私の気持ち、バレた?
ピコン
【|*・ω・)チラッ】
あー、これは絶対返信しないとやばいね。
返信ボタン
【いや、全然!何の教科にする?】
ピコン
【国語、算数、理科、社会!】
えっ、多くない?
私、国語と理科苦手なのにー
返信ボタン
【私、国語と理科できない】
ピコン
【私と違う!私は算数と社会が無理😣】
だったらどうして…?
2教科で良くない?
返信ボタン
【四教科は多いんじゃない?】
ピコン
【そう?】
返信ボタン
【うん】
ピコン
【大丈夫!お互いの苦手な教科は相手が教えてあげればいいんだよ】
ピコン
【|*・ω・)チラッ】
うーん、どうしよう!困ったな〜
返信ボタン
【分かった、何時にする?】
ピコン
【じゃあ、1時間後は?】
返信ボタン
【OKだよ】
ピコン
【じゃあ、また後でねー】
返信ボタン
【うん。じゃあね!】
はぁ〜
やっとやり取り終わったよぉ!
あと1時間後か〜
美波ちゃんの家は分かる。
まえに教えてもらった。
すごく大きくて綺麗な家だった。
いいな〜
私、美波ちゃんが羨ましいよ!
1時間後まで何しようかなー
ピアノでもしてよっと。
だって、美波がいつも私のそばにいてくれたから。
「おはよう、百合愛ちゃん」
「お、おはよ……」
「ふふっ、緊張しなくて全然いいよ!私のこと、初日から呼び捨てで構わなかったのに〜」
「えっと、それは……さすがに…」
「冗談、冗談!でも、それくらい仲良く接してくれていいってことだよ♪」
「うん……」
はぁ、やっぱりまだまだ慣れないな。
この空間、この空気
私、やっぱり怖がってる。
友達のこと…
昔、いじめられていた時のこと、またいつかそうなるんじゃないかと思うと胸が苦しいから……
私はいじめられていた時、ずっとこう思ってた。
ー誰かと友達になれた時は、誰だって嬉しい。だけど、友達になる=いじめられる場合があるー
って。
私、このことが頭から離れなくて…
美波ちゃんのことも怖がってる。
美波ちゃん、お願い
私のことをいじめないで
お願いだから…………
でも私、しばらくは美波ちゃんのこと疑う。
だって、私はいじめられていたから…
「百合愛ちゃん?百合愛ちゃん!?」
「あっ」
「大丈夫?」
「うん」
「さっきの国語の授業中、ずっとぼーっとしてたよ?」
「えっ…ほんとに?」
「うんうん!保健室行く?」
「大丈夫…」
「そっか…無理しないでね。いつでも私は百合愛ちゃんの味方だよ!」
そう、こういうこと
私が怖いのは。
味方だよ!とか言って、結局敵になるってこと。
嘘ついてるじゃん、ずるいよ。
私は味方という言葉が信じられない。
嫌いなの。
美波ちゃん、私のことどう思ってるの?本当に味方だと思ってくれてる?
3.私と美波ちゃんの夏休み
それから、月日は経ち、今はあれから4ヶ月。
今ちょうど夏休み中…
今日は、いつものように宿題をこなす。
ピコン
「えっ?」
キッズケータイが鳴った。
「あれ?美波ちゃんからだ……!」
【やっほー!百合愛ちゃん元気?夏休みに入ってもう1週間経つね〜私はずっと家にいるよ!百合愛ちゃんは?】
美波ちゃんとついこの前、ケータイを繋いだ。私は、キッズケータイを2年前から持っている。その時は沢山友達登録していたけれど、今は全員消した…
だって、その時に繋いでいた友達は全員
私の敵。
だから、いじめられた直後、その子達を消した。
当たり前のこと。
私はすぐに返信ボタンを押した。
【久しぶり。最近暑いね。私もずっと家にいるよ】
なんだかとってもかたい文章になっちゃった。まぁいっか
まだ、慣れないもん。
ピコン
【ね〜暑いよね!】
ピコン
【ι(´Д`υ)アツィー⠀】
いいな〜、私はキッズケータイだからこんなに面白い顔文字なんか送れない。
美波はまだスマホじゃないらしいけど、6年生になったお祝いにガラケイを買って貰ったんだって。
返信ボタン
【その顔文字可愛いね】
ピコン
【(⑉•ᴗ•⑉)Thanks❤︎"⠀】
可愛すぎるー
羨ま!
返信ボタン
【美波ちゃん、宿題終わった?】
ピコン
【まだまーだ!】
返信ボタン
【だよね】
ピコン
【じゃあ、今からやらない?】
えっ?今……?
返信ボタン
【どこで?こんなに暑い中なのに】
ピコン
【私の家に来て!涼しいよ〜】
え〜〜!そんなっ!無理無理!
2人だけなんでしょ?怖いよ〜
ピコン
【あっ、もしかして心配してる?】
あっ、今の私の気持ち、バレた?
ピコン
【|*・ω・)チラッ】
あー、これは絶対返信しないとやばいね。
返信ボタン
【いや、全然!何の教科にする?】
ピコン
【国語、算数、理科、社会!】
えっ、多くない?
私、国語と理科苦手なのにー
返信ボタン
【私、国語と理科できない】
ピコン
【私と違う!私は算数と社会が無理😣】
だったらどうして…?
2教科で良くない?
返信ボタン
【四教科は多いんじゃない?】
ピコン
【そう?】
返信ボタン
【うん】
ピコン
【大丈夫!お互いの苦手な教科は相手が教えてあげればいいんだよ】
ピコン
【|*・ω・)チラッ】
うーん、どうしよう!困ったな〜
返信ボタン
【分かった、何時にする?】
ピコン
【じゃあ、1時間後は?】
返信ボタン
【OKだよ】
ピコン
【じゃあ、また後でねー】
返信ボタン
【うん。じゃあね!】
はぁ〜
やっとやり取り終わったよぉ!
あと1時間後か〜
美波ちゃんの家は分かる。
まえに教えてもらった。
すごく大きくて綺麗な家だった。
いいな〜
私、美波ちゃんが羨ましいよ!
1時間後まで何しようかなー
ピアノでもしてよっと。



