「あれ?百合愛じゃない!?」
「あっ、ほんとだ!百合愛〜!」
あっ、美波と晴香だ!
「2人とも〜そこにいたんだね」
「そうなの!ゆーちゃんのこと探してたんだよ?」
この子は美波。
私は、小学六年生の初めの頃まで孤立してた。学校で話す子はもちろんいたけど友達という友達はいなかった。一、二年生の頃は明るくて元気な子だってよく言われてた。
だけど、三、四年生の時からちょっとしたいじめが原因で、私は全然思ったことを話さない静かな子に変わった。親からも心配され、何回か先生と面談したことがあった。
その時の先生が今さっき挨拶してくれた女の先生。花村先生って言われている。
他の先生に相談した時とは全然違う優しさ、優しい笑み。私は花坂先生が大好き!
面談した後はいじめは無くなった。
でも、まだ怖い……
そんな六年生のある日の朝、私に一人の女子が話しかけてくれた。
「おはよう!桜井百合愛ちゃん、だよね?私、空井美波。よろしくね」
「あっ、うん…」
「私もね、少し緊張してるんだ!こう見えても…だから、大丈夫だよ。ね?」
「あっ、そうなんだ……」
「緊張…してるよね?私と友達になろう!」
「えっと、友達?」
「うん!そうだよ〜」
「……」
「あっ、急に声かけてごめんね!嫌だよね…」
「あっ、いや、全然!大丈夫…」
「そう?なら良かった〜私、百合愛ちゃんみたいな子、好き!だから、友達になれて嬉しいんだよね」
「あ、ありがとう…」
「私、結構元気なキャラだから!気にしないで全然喋りかけてくれていいよー」
「ありがとう」
こうして始まった私の一学期。
急に美波、っていう子に話しかけられたから驚いちゃった。
びっくりした日。
ちょっと怖かった日。
久しぶりに友達ができた日。
ずっと、実は…こんな日が待ち遠しくて…でも、やっぱり怖くて……
美波ちゃんと友達になれて本当に良かったって思ってるの。
私の大切な友達……
初めて友達という友達ができた日なんだ。
それからも毎日のように話しかけてくれて、登下校はいつも一緒。
それがいつしか、当たり前になったんだ。いつ、思い返しても、六年生になってからの一年間は全部
大切な日…………
ありがとう、美波。
私、あなたがいなかったらこんなにも喋れるようになんかなれなかったよ。
今でもよく静か、って言われるけどね。
そんなのもう気にしないんだから……
「あっ、ほんとだ!百合愛〜!」
あっ、美波と晴香だ!
「2人とも〜そこにいたんだね」
「そうなの!ゆーちゃんのこと探してたんだよ?」
この子は美波。
私は、小学六年生の初めの頃まで孤立してた。学校で話す子はもちろんいたけど友達という友達はいなかった。一、二年生の頃は明るくて元気な子だってよく言われてた。
だけど、三、四年生の時からちょっとしたいじめが原因で、私は全然思ったことを話さない静かな子に変わった。親からも心配され、何回か先生と面談したことがあった。
その時の先生が今さっき挨拶してくれた女の先生。花村先生って言われている。
他の先生に相談した時とは全然違う優しさ、優しい笑み。私は花坂先生が大好き!
面談した後はいじめは無くなった。
でも、まだ怖い……
そんな六年生のある日の朝、私に一人の女子が話しかけてくれた。
「おはよう!桜井百合愛ちゃん、だよね?私、空井美波。よろしくね」
「あっ、うん…」
「私もね、少し緊張してるんだ!こう見えても…だから、大丈夫だよ。ね?」
「あっ、そうなんだ……」
「緊張…してるよね?私と友達になろう!」
「えっと、友達?」
「うん!そうだよ〜」
「……」
「あっ、急に声かけてごめんね!嫌だよね…」
「あっ、いや、全然!大丈夫…」
「そう?なら良かった〜私、百合愛ちゃんみたいな子、好き!だから、友達になれて嬉しいんだよね」
「あ、ありがとう…」
「私、結構元気なキャラだから!気にしないで全然喋りかけてくれていいよー」
「ありがとう」
こうして始まった私の一学期。
急に美波、っていう子に話しかけられたから驚いちゃった。
びっくりした日。
ちょっと怖かった日。
久しぶりに友達ができた日。
ずっと、実は…こんな日が待ち遠しくて…でも、やっぱり怖くて……
美波ちゃんと友達になれて本当に良かったって思ってるの。
私の大切な友達……
初めて友達という友達ができた日なんだ。
それからも毎日のように話しかけてくれて、登下校はいつも一緒。
それがいつしか、当たり前になったんだ。いつ、思い返しても、六年生になってからの一年間は全部
大切な日…………
ありがとう、美波。
私、あなたがいなかったらこんなにも喋れるようになんかなれなかったよ。
今でもよく静か、って言われるけどね。
そんなのもう気にしないんだから……



