しばらく2人で通学路を歩いていると、
後ろから、
「なのー!かずきー!」
と声がした。
後ろを振り向くと、
「あ!みーちゃん!!」
同じクラスの大親友でもあり幼馴染の、白川美月ちゃんが駆け寄ってくる。
わぁ…可愛いなぁ。朝からこんな天使に会えるなんて幸せだ、なんて思っていると美月ちゃんが
「なの今日先輩に告白するんでしょう?」
「うん…」
と俯いた。
「え、お前ほんとにあの先輩に告るの?」
とかずが驚いたように目を見開いて言ってきた。
そう、私が朝から緊張していた理由は、一個上の先輩に告白するからだ。
名前は、藤堂 玲於。
好きになった理由は単純。
一目惚れだった。
