話終えると、「そっか」と頭をぽんぽんと撫でてくれた。



すると何かを考え込むような仕草をしたあと、真剣な表情で、



「俺がそばにずっといるから」

「ずっとなのの味方でいるから」

と言ってくれた。

嬉しくてまた涙が出そうになる。



私こんなに涙脆かったっけ…。




「なののこと全力で守るし、きつくなったらまた胸を貸す。もしあの先輩がなのを泣かすような真似をしたら殴り込みに行くわ」



と顔の前で拳と拳をぶつけ、「おらぁ!」と意気込んでいた。



うん、かず、気持ちは嬉しいけどね…!?退学になりますよ、かずきさん。




「バカ。殴り込むのはやめてね。」

「バッ!?なののために言ったんだぞ!!」

「はいはい」

「おい昨日散々俺の服に鼻水つけたのはどこのどいつだ。」

「いやだからつけてないし…!」



クスクスと2人で笑い合う。



「かず、ありがとう。話してすっきりした!大好き!」



「バカお前そんなことっ!はぁー無意識だったんだ…この天然鈍感娘め…」



「え?」



「いやなんも」



全然聞こえなかったんだけど…まぁいっか。


ぐぅぅううううう



お腹が大きく鳴った。


そういえば朝ごはん全部吐き出しちゃったんだった…


時刻は午後3時。お腹空いたなぁ。


「お前腹減ったのか?冷蔵庫の中にケーキあるぞ」


「えっケーキ!?食べる!!!」