朧月に酔う

そんな心の内が顔に出たのか、女は耐えかねたように吹き出した。

しかし、直ぐにその表情は消え、女は真剣な顔をし僕の目をじっと見つめた後に、それを切り出した。

「ねえ」

「あ?」

「私たちって何なの?」

「は?どういうこと?」

「私たちの関係って、何?」

突っ込まれたくない部分だった。
僕の認識は、前述の通り

「友達以上、恋人未満の関係」

所謂、「セフレ」。

分かりきっている筈だが、どうしても口篭ってしまう。

どこかに感じるその関係の後ろめたさ

そこに触れてしまえば、簡単に壊れてしまいそうな脆い繋がり

口にしてしまえばその為だけの関係と認めることになってしまいそうで、怖かった。