サンタクロースに恋をした

「あるよっ、私の家の近くに昔ながらの和菓子屋ですっごく美味しい苺大福作ってるところ」

 今までの私と安藤の会話は全く耳に入っていないようで、莉子は目をきらきらと輝かせて情報を教えてくれる。

「じゃあ、今日帰り一緒に行かない?」

 決めたら即行動あるのみ。

「うん、オッケー」

 ついでに私の分も買って、人生初の苺大福を食べてみよう。

 どんな味なんだろう……苺と餡子のハーモニー……今から楽しみだな。

「おーい、俺の存在は無視?」
「あ、ごめん。で、なんだっけ?」

 先輩と苺大福のことで頭が埋め尽くされていて、安藤の存在を思い切り忘れていた。

「いや、もう、いい。てかさ、俺も苺大福買いに行っていい?」

 安藤と私たちって、そんなに仲良かった?

「は? なんで?」
「いやいや、そんなに美味しい苺大福、俺だって食べてみたいじゃんか」

 たしかにそれは正当な理由で、断る理由が見つからない。

「まあ、いいんじゃない?」
「うー、まあ、いいよ」

 ということで、今日の放課後は3人で苺大福ライフを送ることになった。