サンタクロースに恋をした

「なんだ、別れそうならチャンスあるじゃん」

 苺大福を食べながら、莉子は言った。

 言葉にするのは簡単だけど。

 先輩が彼女と別れたらといって、私のことを見てくれるというわけじゃないし。

「でも…………」

 それに、やっぱり不安は付き纏う。あの思いをもう2度と味わいたくない。

「不安だとは思うけど……そろそろ、前に進まないとね?」

 話しながら、莉子は大好物の苺大福を、お弁当を食べた後にも関わらずぺろりと平らげる。

 週に1度は苺大福を食べる姿を見る。