サンタクロースに恋をした

 話にはまだ続きがあって、再び昨日に遡る。

「あ、そ、そうですよね?!」

 運命、だなんて梨衣名先輩の言葉を真に受けた自分が恥ずかしい。

 こんなに顔の整った男の人を、周りの女の人が放っておくわけがないことは当たり前なことで、驚くよりはむしろ納得した。

「まあ、もう少しでフラれる予感もするけど」

 と、渉先輩自分の恋愛に興味がないのか感情の篭っていない声でその言葉を言う。

 表情も変わらず、目の色ひとつさえ変えない。フラれる、という言葉の裏に何も感じない。相手のことを、好きじゃないのかな? 

 先輩にも先輩なりの悩みが存在して、それに縛られているような気がした。