数分が経ち、後ろの扉から今野が入ってきた。
私と守人は目を合わせる。

((キターーー!!))
昨日の事で私達は今野との接し方がわからないでいた。
そんな光景を目にした真理亜と白路君は空気を察してくれた様だった。

白路『今野おはよ!』
真理亜『おはよー!』
二人とも顔がひきつってる。

今野『おはよ!』
今野はいつも通りだった。あたかも昨日何も無かったかの様な素振りである。

(あ…あれ?)
皆で目をぱちくり。

今野『あ!二人ともおめでと!お幸せにな!』
そう言って席に着いた。

『『あ、ありがと…。』』
(え?何か・・・。)
私達は完全に豆鉄砲くらったみたいになっていた。

ふと真理亜を見るとコクっと頷いている。
きっとこのまま接してあげようっと言ってるのだろう。

ーコクッー
私も頷き返した。

その日以降も今野を含め五人で過ごした。
本当に何も無かったかの様に・・・。