目を開けると朝の光がカーテンの隙間から入ってきていた。
鳥が窓の外で鳴いている。

(あ、朝だ…。)
最近よく見ていたこの夢は私の殻を破るためのものだったのか。
昨日晴れて私は峰君の彼女となった。
夢かと思うくらいに嬉しいが一方でまだ信じきれていない自分もいる。
そして昨日の今野の一件もあった。
今日からどんな顔をして学校行けばよいのか…。

『はぁ。』
思わずため息が漏れる。

そしてふと壁に掛けてある時計を見てギョッとした。
今の時刻は家を出る…10分前を示していた。

『わぁぁぁぁぁ!!!!ちーこーくーだぁーーーーーー!!!!!』

私は大急ぎで準備を始めた。