私は今野から気持ちを言われた日から気まずさを感じていた。
その気まずさは今野の気持ちには答えてあげられないという気持ちからだった。
どうしても、友達以上にはなれなかった。凄く面白いし一緒にいると楽しい。
けど、峰君を見るとドキドキするけど今野にはそれがなかった。

(今野…。気がついていたんだね。)



少しの沈黙の後、私は峰君を真正面から見つめ直す。
『本当に…。私でいいの?』

峰君『俺は、転校してきた時から三木さんが気になっていました。芯の強さにドンドン惹かれていってて…。ぶっちゃけ俺もこんなに好きになった人初めてなんです。三木さんを前にするとなぜか自分の事コントロールできなくなってしまって…。俺の側にいてほしいです…。』
峰君は恥ずかしいのか目を瞑って手を出してきた。

こんなシチュエーションも初めての経験なので何が正解なのかわからない。
でも峰君の事を好きなのは本当だ。

『はい。よろしくお願いします…。』
私は峰君の手を握って答えた。
峰君が凄く嬉しそうな顔をして私の手を強く握る。

『よろしく…な。』
そう言って私をぎゅっと抱きしめた。
こうして無事に私は峰君の彼女になる事ができた。