家に帰り直ぐにお風呂に入った。

(痛ッ!!!忘れてた、膝の事。)

あの後結局真理亜が教室まで手を引いて連れ帰ってくれた。
その後の授業は何だか頭に入らなかった。
真理亜達に峰君の事も話せなかった。
(あの感じた事の無いモヤモヤ…何だったんだろう。相性悪いのかな。いや、待て。元々私なんかと相性合う人は真理亜と今野くらいか。)
そんな事を考えながら湯船に潜った。


部屋に帰ってから、さっきの事を話そうと真理亜にLineをしてみる。
《今日はありがとうね。》
送ると直ぐに帰ってきた。
ーピコー
《大丈夫だけど。真珠子の方こそ本当に大丈夫?何があったん?》
やはり気が動転しているのがバレていたらしい。気になるのをグッとこらえてくれてたんだ。と分かった。

《何かハンカチ借りた。》
ーピコー
《は?!意味分かんない。誰に?(^_^;)》
(当たり前の反応有難うございます。)

《昨日の転校生。峰君だっけ?》
ーピコー
《いやいや、聞いてるのはこっちやし。ってか何でそんな事になってんの?何で峰?!》

《私も良くわからないw足怪我したじゃん?洗に行ったのはいいけどハンカチ忘れたっ!って思って…気がついたら目の前にハンカチが差し出されてた(-_-;)》
ーピコー
《何そのラブコメみたいな展開wwてか真珠子、峰と話したことあったんだ!》

《無い無い!初めて話したというか目の前で見たというか…》
ーピコー
《何それー!謎すぎるwwどんだけ優男なの峰って。八方美人か。いや、やはりモテるための戦略か( ・ิω・ิ)》
(まぁ、そうだよね。この丸々っとした私に声をかけてくる男子はいないからね。)

《それなwハンカチ返さなきゃなー。どうしよ。(゚⊿゚)》
ーピコー
《あの女衆がいる時はやめといたほうがいいね。あ!下駄箱作戦はどう?》
さすがモテる女は違う。直ぐに案がでてくるのは凄い。

《それいいね。そうするわ、ありがと!》
ーピコー
《うん!そうしな!明日又朝話聞かせて!取り敢えず今日は寝るわ、おやすみー》

《わかった!おやすみー》

真理亜のお陰で道が開かれたそんな気分だった。その日は安心したのかぐっすり眠ることが出来た。

これで全部終わって気持ちがスッキリすると思っていた。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー