ー数日後ー

私と真理亜は隣町に来ていた。
駅を出ると直ぐに今野を見つけた。

真理亜『今野〜!』
真理亜が大きく手を降って叫ぶ。

今野『おー!久しぶりって…』
と今野が手を振りながら固まる。

なぜかって…。

後ろにいる私が余りにも変わっているからだ。







夏休みの間死ぬ思いでやったダイエットで成功をした私の体型は別ものだった。


【結果】
・体重70キロ→48キロ
全身が細くなり洋服のサイズがXLからSまたはMにまでなっていた。
今までジャージしか殆ど着なかったのが今は白いワンピースにサンダル。
色白は元々。
おまけに今日は真理亜が化粧までしてくれた。


今野『だ…誰?もしかして…真珠子?!』

『そ、そうだけど…』
私は見られる事に慣れていないので兎に角恥ずかしい。下を殆ど向いている。

今野『うそでしょ。別人じゃん…』
今野が口をあんぐり開けて呆然としている。

真理亜『真珠子はこの夏休みダイエットに成功しました〜』
そう言って手をパチパチ叩く。

その後も今野がジロジロ見てくるので私は恥ずかしすぎてずっと下を向いて歩く事になった。





駅から15分ほど歩いたところに高級住宅街がありそこに峰君の家はあった。




真理亜『えっと…これは…お城?』

今野『えっと…日本?』

『……………。』

私は目の前に広がる光景に言葉が出なかった。
峰くんのお家は私達の身長よりはるかに高い壁と門に囲まれていた。

門の横にあったベルを鳴らすと
『お疲れ様。今開けるね。』
峰くんの声が聞こえてきた。
ギーーッと音を立てながら門が左右に開いていく。

(じ、自動…)

中に入ると左右対称、真っ白い洋風の建物が現れた。庭の真ん中には噴水がある。

真理亜『こ…これは…』

『峰くん…お金持ちだったのね。』

今野『だな…。』

三人は周りをキョロキョロしながら入り口までたどり着く。

ーピンポーンー
ベルを鳴らすと両開きの扉が開き目の前に夏前よりも明るい髪色になった白路くんと峰君が現れた。

そして私を見て…
『『だれ…?!』』
二人して固まった。

真理亜が今野の時と同じ説明をしてくれた。

白路君『可愛いじゃん!凄く可愛い!いや、元々可愛いとは思ってたけど…』

峰君『やば。女の子って魔性だわ…。』

やっぱり私は恥ずかしくて下を向く。

真理亜『ほら!真珠子前向きなさいよ!自身持って!』

『だって…恥ずかしい…。』

前を向くと峰君が顔を真っ赤にして私を見ていた。

『やっぱり…変だよね…。』

『『変じゃない!変じゃないよ!』』
何故か二人して手をブンブン降っている。


そんなやり取りをしていたら峰くんのお家の執事らしき人が出てきた。
『よくぞお越しくださいました。守人様からお話は聞いております。さあ、どうぞ中へ…』

そう言って案内をしてくれた。

中は本当に洋風なお家で白を貴重としている。どれだけ歩いたかわからないくらいの所で執事のおじいさんが扉を開く。

ギーーーーー

そこに現れたのはドデカイ木々に囲まれた庭だった。
端にはプールのようなものもあったり、遊具もある。

峰くん『実は親が会社をやっていて…』
聞くとどうやら、峰くんのお父様がやっている会社は有名な会社らしく、代々続いているものらしい。
私はあまり詳しくないので聞いてもピンと来なかったが、お金持ちなのはわかった。


白路君『ということで!ここで今日はバーベキューをして思い出つくろう!』
といって両手を広げる。

峰くん『お前んちじゃないけどな。』

(たしかに。)

そんな感じでキャンプが始まって行った。