その日は夕方になっても暑く、へばりそうになりながらも真理亜とウォーキングしていた。

ーピコンー
真理亜の携帯が鳴った。

真理亜『誰だろ。』
そう言ってスマホを操作する。

真理亜『え?!!』
突然大きな声を出すから私の体がビクッとなる。

『どうしたの?』

真理亜『今野からラインなんだけど…』

『あー。何だって?家庭科部の事?』

真理亜『いや、違う!』
家庭科部は殆ど夏休みも活動がない。

『じゃなに?』

真理亜『今野、峰君と白路くんと私、真珠子の五人でバーベキューでもしないかって!』

『バーベキュー?!』
思わず声が裏返る。

真理亜『うん…バーベキューだって!行こうよ!何か峰君のお家に広いお庭があるらしいよ。』

『広い庭持…』
(まさか…金持ち?!)


私は散々悩んだが、真理亜がその後も押してくるので仕方なく行くことにした。

(緊張で上手く行く気がしない…)