−真珠子side−

真理亜に呼び出されて学校に来た。
一番向こうの教室だけ電気がついてる。
もう少しで教室というところで

ーガシャーンー
物凄い音がした。


(一体何が起こっているの?)

足早に教室の方へ向かうと、教室から峰君の怒鳴り声が聞こえてきた。

(え。峰君?)

『お前みたいな外見ばっかで中身がクソ女と誰が付き合うかよ!三木さんは芯が強くて優しい子だ!お前なんかと比べられるような人じゃないんだよ!』

そんな声が聞こえてきた。

私は思わず中に入ってしまった。







『峰君!』
私がそう言うと全員がこちらを向いた。

峰君・白路君『三木さん!』
真理亜『真珠子!』

そして正面をみて心臓が止まりそうになった。
そこには昨日一緒にいた、いい匂いのする巳子さんだった…。

そしてその後ろの黒板には
豚女、汚い、破廉恥、デブ、
色んなことが書かれていた。
そして床には昨日の私の写真…

『まさか…これ、全部巳子さんが…』

巳子さん『そうよ。豚女。この間黒板に書いたのもアタシ。画鋲を入れたのも、昨日あんたを襲って写真撮ったのもアタシ。全部アタシがやった事。』

『うそ…なんで…』

ショックが隠せなかった。
もう何が、何だか…
膝がガクガクする。
真理亜が私を支えながら
『ごめんね。全部私のせいなの。』
そう言ってすべてを私に説明してくれた。


もう、心はボロボロだった。
人を信じるのはこんな大変なのか。
そう思った。



白路君『お前はここに居る全員の心を傷つけたんだよ。』

巳子さん『はあ?よく言うわね。大体、私は学年で一番モテるのよ?その私を見もしない、見向きもしない…そんな男今までいなかったわ!傷ついて当然よ!』

峰君『今までの男の目が節穴だったんだろ。少なくとも俺はお前のこと1ミリも好きじゃない。むしろだいっ嫌いだ!!』

巳子さん『好きなだけ言えばいいじゃない!負け犬の遠吠えよ!アンタたちをこれだけ苦しめることができたなら私は満足。今夜はよく眠れそうだわ。』



そこで白路君が手をパタパチ叩きながら
『はい。ご苦労様でした。』
そう言った。