−夕方−

俺達三人は教室の物陰に隠れた。
教室は薄暗くてよく見えない。
何より狭いところに隠れているから体が痛い。
伊藤さんも頼もきつそうな体制をしている。


そんな事をして10分が経過した頃…
足音が聞こえてきた。
音的には三人はいるだろう。


その足音は俺達の教室の前で止まり静かに中へと入ってきた。

(来た!)

そう思い物陰から除くとそこにいたのは…





この間俺に手紙を渡してきたやつだ。
(なんだっけ…名前)
そう思って横を見ると伊藤さんが青ざめた顔でガタガタ震えているのがわかった。

(知り合いか?)


ガサガサ音がする。
女と二人の男が何やら薄ら笑いを浮かべながら袋から何かをばらまいている。

(あれが写真か。)

そう思い頼をみるとコクリと頷いてきた。

相変わらず伊藤さんは震えが止まらない様子で見ている。


女が黒板に何かを書き始めた。
暗くてよく見えないが恐らくその手の事だろう。



書き終わったところでついに頼が動いた。