ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私は夢を見ていた…。
前にも見た夢。
暗い部屋にベッドが一つ。
私は起き上がる。
横には大量に本が重なって置いてある。
一番上の本には【殻】と書いた本がある。
私は前と同じように手を伸ばした。

今回は手に取ることが出来た。
すごく緊張する。そこには何が書いてあるのか…

ページをめくるとそこには今までの私の気持ちがたくさん書いてあった。

【自分さえ良ければ良い】
【誰も私なんか見ていない】
【他人と関わって生きるなんて嫌】
【外見なんてどうでも良い】
他にも沢山の自分を守る言葉が綴ってあった。



ペラペラとめくっていると、最後のページにたどり着いた。
【それじゃ、だめだよ。殻をやぶらなきゃ】【変わる時だが来た。】
そう書いてあった。


私は凄く情けなくなった。
今まで自分だけの気持ちに固執していた。
前を、周りを見ようとしない。
自分が傷つかないために必死だった。
(殻に閉じこもっていたんだ…。だから【殻】…。)
私はそう思った。



するとたくさんあった本が一気に消えた。


そして道が現れた。
道の奥の方に扉がある。


−コンコン−
ノックの音がする。

誰だろう。
何だか凄く胸がザワザワする。
でも開けてあげなきゃ…

私は一歩を踏み出した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー