私は昇降口の所で鼓動が先程より早くなるのを感じた。 (あー…。憂鬱。昨日の二人に会うって考えたらもう、穴に入りたい…) 真理亜がそれに感づいたのか腕を掴んで 『大丈夫!私がついてるから!』 と勇気づけてくれた。 本当に真理亜にはいつも助けてもらってばかりだ。 (よし。いこう。) 私は勇気を振り絞って前へ進んだ。