次の日の朝、真理亜と昨日の続きを話しながら学校に向かった。


真理亜『でも、本当に峰君に好意持たれてたらどーする?』
真理亜が、いじわるな顔をしながら聞いてくる。

『ありえないって。あんな美男子がこのわ、た、し、に好意持つはず無い!』
私はかなり強調して言った。

真理亜『でもさー、高校三年間で一回も経験しなかったなんて勿体無くない?この高校生活は戻って来ないんだよー?』

『真理亜だって、そうじゃん!いつも私は一人が良いって断るじゃん!』

真理亜『私はいいの!もう、将来の人決まってるから♡』

『え?!いつの間に!そんなの聞いてない!』
私は正直びっくりした。
真理亜は本当に一人が良いのだと思っていたから…

真理亜『実はね、昔お兄ちゃんのお友達と''将来付き合おう"って約束したの。その時は私は小学生だったから。でも…その後彼は海外に留学に行ってしまって、まだ帰ってきてないの…』

真理亜の表情が辛そうにみえた。
真理亜には3個年上のお兄ちゃんがいる。
よく小さい時は私も遊んでもらった。
もっとも、私はついて行けてなかったけど…

『そうだったんだね。でもきっと叶うよ!そう信じよ!彼だってきっとそう思ってる!』

真理亜『ありがとーたま〜!』
真理亜が涙目になりながら抱きついてきた。

『ちょっと〜苦しい』
体が大きいから手が回ってないけど、言っておく。

真理亜『だから、私は一人でも大丈夫なの!』


真理亜のそんな話を聞いていたら学校が目の前になっていた。






(着いてしまった…)