守人『俺さ、真珠子って名前好きなんだ。』
『え?なにいきなり・・・。』
私は笑ってしまう。
守人『真珠ってさ出来上がるまでに沢山の工程を踏んで沢山の人の手を借りて出来上がるんだよね。』
『そうなの?』
守人『うん。真珠子もさ最初出会った時から比べたら凄く変わった。』
『まあね。守人のおかげだよ。』
守人『いや、俺だけじゃないよ。頼や、今野、伊藤さん達にも助けられて今の真珠子がいるんだって考えたら真珠子はやっぱり真珠になるべく生まれた人なんだなって。』
確かにそう考えると皆がいなかったら今の私はいなかったと思う。
『そうだね。本当に感謝しなきゃね。』
ーアナウンスー
香港行の飛行機~
『時間だよ。』
守人『おう。んじゃ行ってくるわ。』
そう言って立ち上がると私の手を引き寄せ抱きしめた。
守人『待っててな。ビックな男になって帰ってくるから。』
『うん。待ってる。』
その後守人は私に長い長いキスをしてくれた。
私のはるか高い位置に飛行機が飛んでいく。
私は待ってるよ。
守人。
首のネックレスをぎゅっと握りしめた。
ーーーENDーーー
