真珠子が目を覚ましたと言うと皆がすぐに集まって来た。

伊藤さん『真珠子-!!!』
大粒の涙を流しながら伊藤さんが真珠子に抱き着く。

真珠子『ちょっと痛いよー。』
真珠子は苦しそうにしている。
その光景を見て皆も安堵したような表情だ。

勿論・・俺もだ。
本当にこのまま会えなくなったらどうしようと不安だった。
この先どう生きていけばいいか分からなかった。
いつの間にかそんな大きな存在になっていたのだと気が付いた。

俺がぼーっとしていると後ろから頼が軽く肩でつついてきた。

頼『よかったな。』
小声でそういう頼に俺は微笑んで頷く。

その後ケガの回復が良く真珠子は一週間ほどで退院となった。