準備を終え下の部屋に降りるとママがキッチンで食器の片付けをしていた。
少し前に入れてくれた紅茶の香りがリビング中にのこっている。

『ママ、真利亜と少し会ってくるね!』

ママ『え?あ、そう。どこまで行くの?』
最近ママは少しでも私が外に出かけるというと決まって聞いてくる。

(どこでも・・・。)
少し面倒くさいなと思ったが変に心配かけて大騒ぎされるのも嫌だ。

『流川行ってくる。』
ちょっとぶっきらぼうになっていしまったがそう言うとママは安心したようだった。

ママ『行ってらっしゃい。気を付けてね。』

『はーい。』
そう言ったママに向き直ることなく私は玄関を出た。