「それなら、ここにありますよ」
天使さんがそう言ったすぐあと、天使さんの背後から真っ白でとても綺麗な羽がふわっと出てきた。
それによってひらひらと揺蕩う1枚の羽が、ぼくの足元にふわりと落ちてきた。
それに目を奪われていると、天使さんが口を開いた。
「取り外し可能なんですよ」
「と、と、取り外しっ?!」
取り外し可能ってどういうこと?!
羽ってそんな簡単に取り外しちゃっていいもんなの?!
天界どうなってんの?!
突然の天使さんの爆弾発言に頭が追いついていかないんだが…。
「はは、そうなんですよ。……おっと、目的からズレてしまいましたね。あまりにもあなたの反応が面白くてつい」
面白いと言われ、少し恥ずかしくなってしまい顔を伏せた。
「歩きながらお話をしませんか?」
そう言われ、ぼくはこくこくと頷くことしか出来なかった。