そう語る燈真の瞳には迷いなんて一切なくて、そんな燈真の表情を見たみんなが、悪戯っ子のように微笑んだ。
「よっしゃ、遊びまくるぞー!」
そう叫びながら、優が先へと走っていく。
最近思ったのだけど、この中で一番優が子供っぽいということに気がついた。
少し先まで走ると優は足をピタッと止め、こちらを振り向いた。
「おそーい!!」
そう言う優を見て、みんなが声を出して笑った。
「優くん餓鬼みたーい!!」
「小学生みたーい!!」
「子供みたーい!!」
「保育園児の間違いだろ」
散々な言われようだな。
優真が言い出すと、みんな各々便乗しだした。
それに大ダメージを受けている優に笑いを零しながら、少しづつ距離を埋めていく。
そこでぼくはふと、足を止めた。
止めたというより、止まったの方が正しかったかもしれない。
それに気づくはずもないみんなの後ろ姿を、呆然と眺めた。
