Lonely daze




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夏休みまであと少し。

熱中症になる人が続出している世界。

そこでまた、問題が発生したらしい。



「こんな時間まで、どこで何をしてたんだ」

「…塾だよ。と、父さんも知ってるだろ?」

「電話したのよ。最近優希の様子がおかしいから。」



そしたら、行ってないみたいね?


冷静ではあるけれど、一歩間違えたら死ぬかもしれないと優が言っていた気がする。


夜、10時が少しすぎた頃。

良い子は寝ているはずの時間。

そんな中ぼくは、優の家まで着いてきていた。

了承はちゃんと得ている。



「黙ってないで、何か言ったらどうなの?」

「わお、怖ぇ…」



思わず、いや無意識的に思っていたことが口に出てしまった。

ハッとして瞬時に口を抑えるけれど、優以外には聞こえないのかということを思い出して翳していた手をどける。

それにしても、優のご両親は静かに怒るタイプなのかな。



「何回言ったら分かるんだ。最近成績も落ちてるだろう?勉強をしていない証拠だ。恥ずかしくて息子だなんて言えたもんじゃない。」



優のお父さんらしき人が眉間に皺を寄せ、腕を組んでそう言った。