行きたいと思う高校もないし、僕が探す限りではどこもいまいち。
それに、そこまで生きれるかどうかすら分からないし。
この心臓がそこまでもってくれるとは思えないし、僕はここで死んでもいいくらいだから。
それほど僕は、この世に未練がないってこと。
「せっかく勉強教えてあげようと思ったのに。残念。あ、じゃあわたし達こっちだから。明日ね〜」
「じゃあね〜月城ちゃん」
「うんもうそれでいいよ」
いつものわかれ道で、月城先輩と七瀬先輩とわかれた。
正直、いなくなって欲しくない。なんていうの。
僕たち3人になると、しょうもない話になるから。まだ月城先輩たちがいてくれた方がマシだ。
それから案の定変な話ばかりで、最年長が自分より大きいゴキブリに追いかけられた夢の話や、優真が言う可愛いと思う女の子の話をしていた。
⋆ ・⋆
いつもの病院。
真っ白なひとつの箱の中なのだけれど、今日は少し違った。
