理解した途端、次第にみんなの目が見開かれた。
勿論病気のことを知っていたぼくも、薄々勘づいていた優真の目も見開かれた。
だって聞いてないんだもん。
「4ヶ月とか、聞いてないんだけど」
「言ってないんだから当たり前でしょ」
「いやいや当たり前とかじゃなくて、なんでそんな大事なこと───────」
「知って欲しくなかったからだよ。…あんたたちと会ってから、変なんだ。」
いつもの、燈真のポーカーフェイスが、崩れた瞬間だった。
「へ、変って…?」
みんなが気になっていることを、一華が恐る恐る聞き返す。
「なんていうの……楽しーとか、そう感じるようになった。居心地が良いとか、そんな変な感情みたいなのが、あって。……とにかく変なんだよ」
辺りがシーン───────とする。
