「…っ、ごめん、ほんとに……ほんとにごめんなさい……っ」
「わっ、私も…っ、ほんとにほんとに、ごめんなさい…っ!」
肩を震わせながら謝る星奈たちを、ぼくはただ見つめることしか出来なくて。
どこにいるかわからないぼくに、視ることができないぼくに、頭を下げて謝る星奈。
「うん……もう、いいんだ。」
もう、いいんだよ。
わかってるから。十分、優の気持ちも星奈たちの気持ちも、もう十分伝わったから。
「それよりさ、ぼくのこと女の子だって分かってくれたことすっごい嬉しかったから。」
これも本当。あんなチャラチャラした容姿で、目も一瞬合った程度で女の子だと認識しくれたことが、ぼくにとってはすごく嬉しいことだった。
「ふぅ……そして、優真。優真も、会ったことがある。」
「え、おれも?」
ぼーっとしている優真にそう言うと、ハッとしたかのように反応した。
「そう。ただ、場所変えてもいいかな。すぐそこだけど、優たちも一緒に」
そう言うと、一瞬驚きはしたもののみんな頷いてくれた。燈真もおーけーみたいだ。
ぼくが進んでいく道を、ぼくが視える燈真に優たちを連れてきてもらう。
