Lonely daze




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パチ、と目を開くと、白い天井が目に入った。


ちゃんとした天井。


ソファに座っていた身体を起こして周りを見渡すと、燈真の個室だということがわかった。



「病院……戻ってきたんだ」



まずそれにほっと胸を撫でおろし、ベッドの方へと顔を向ける。

するとそこには、ベッドに座って本を読む燈真がいた。

起きてる。ちょうどいい。

兄から言われた言葉を忘れずに、燈真の方へと足を向けた。



「…燈真」

「…なに」



本から目を話さずにそう言ってくるもんだから、話しかけずらいね。

でも、もうやらなきゃ時間が無い。



「あのさ、話したいことあんだけど…」



そう言うと、頁を捲ろうとしていた手を止め、こちらへ視線を向けてくれた燈真。



「…いーけど。どうぞ」

「あ、や、優たちも呼んでいいかな。」



そう言うと、少し驚いた顔をしたけどすぐに無に戻り、「どーぞ」と言う燈真。

それにお礼を言い、とりあえず呼びに行こうと部屋を出た。