⋆ ・⋆ ・⋆ ・⋆
よく晴れた、8月26日。夏休みも終盤。
今日は暑くて暑くて、死にそうらしい。
病院の中も、冷房ガンガンで。
「よっ、燈真…って、寝てる」
ここ最近、燈真はずっと寝ている気がする。
ベッド付近にあるパイプ椅子に腰掛け、寝顔を眺める。
話に来ても寝てる時が多いから、本棚にある小説を読んだり、燈真のスケッチブックをチラ見したり。
まだ半分しか見れてないけど、相当絵心があるということは十分にわかった。
それから、燈真が起きている時には絶対にやらないこと。
それは、手を握るというありきたりな行為。
いつも寂しそうな顔して、なんかふらっとどこかに消えてそのままいなくなりそうで怖いから。
そんな燈真の細い手を強く握って、今日も1人、寝ている燈真に話しかける。
「今日はね……優たちに会いに行こうと思ってるんだ」
気まづくなってしまいそうで、というより拒絶されそうで怖くてずっと迷ってた。
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よく晴れた、8月26日。夏休みも終盤。
今日は暑くて暑くて、死にそうらしい。
病院の中も、冷房ガンガンで。
「よっ、燈真…って、寝てる」
ここ最近、燈真はずっと寝ている気がする。
ベッド付近にあるパイプ椅子に腰掛け、寝顔を眺める。
話に来ても寝てる時が多いから、本棚にある小説を読んだり、燈真のスケッチブックをチラ見したり。
まだ半分しか見れてないけど、相当絵心があるということは十分にわかった。
それから、燈真が起きている時には絶対にやらないこと。
それは、手を握るというありきたりな行為。
いつも寂しそうな顔して、なんかふらっとどこかに消えてそのままいなくなりそうで怖いから。
そんな燈真の細い手を強く握って、今日も1人、寝ている燈真に話しかける。
「今日はね……優たちに会いに行こうと思ってるんだ」
気まづくなってしまいそうで、というより拒絶されそうで怖くてずっと迷ってた。
