うん、大丈夫。燈真が言うんだから、大丈夫。 「誰も来てくれないから、忘れられてんのかと思った」 「いやそんなわけないじゃん。」 そんなわけがない。じゃなかったら、一華はなんで泣いてるのってなる。 優も優真も星奈も、みんな燈真のために激怒だったから。もちろんぼくもね。 外に視線を向けると、窓を打ち付ける雨が降っている。その所為だろうか。 ……もっと燈真の隣にいたい。 不思議とそう思ったぼくは、しばらく燈真と話していた。 すぐそこに全ての真実があると知らずに─────────。