そこで暇になった優真が、このなんとも言えない光景を眺めている一華に水を掛けた。
「うわ…っ冷たい!」
「ははっ、やったー」
「ちょっと優真!一華に何してんのよ!」
「うぇ!?わっ…冷てぇ」
優に勝ったらしい星奈が今度は優真へと迫る。
この人たち、花火しに来たんじゃないの?
何みんなで水掛け合いっこしてんの?
「燈真も伊緒も来いよ!」
「いえ、大丈夫。」
「お前ちょっと引いてね?」
いやぁ仰る通り、燈真若干引いてる。
まぁ、楽しそうでなによりだけど。
そんな光景を眺めること数分。
飽きないのかまだ水を掛け合っている。
ぼくと燈真はというと、みんなから少し離れたところに座って見学。
「ねぇ、」
そんなことをしていると、隣から落ち着いた声が聞こえた。
