実はこれ、買い物に出かけた時自分たちのお金で買ったもの。
夏休み限定で、髪を染めることにしたらしい。
まだみんな染めたことがなかったらしく、若干の憧れがあったみたいだ。
優と優真も、星奈たちが入る前に先に染めていたみたいだ。
優も金髪で、星奈と並んだらどこかのヤンキーカップルですかと問いたくなるほど似合っていた。
星奈が一華とお揃いが良かったみたいだけど、流石に金髪に挑戦する勇気はなかったみたいだ。
うん、でも一華は今くらいの髪色が似合ってて可愛い。
優真は少し明るめのグレー。
よくそれを手に取ったなとは思ったけど、以外と似合ってて若干驚いている。
「燈真は今から?」
「まぁ、風呂には入るけど」
「え、まさか染めない感じ?」
ソファに座っている燈真に優がそう聞くと、こく、と1度頷いた。
「え〜せっかく買ったのに?」
不満そうに唇を尖らせる優真がそう聞いても、燈真はあまり気が進まないようで。
