思わず泣いてしまいそうになった。



「……ありがとう。じゃあ、星奈の隣にお邪魔して」

「どーぞどーぞ」



どうやら星奈達が見ていたものは配信中のものみたいで。

確かに、星奈が鼻血案件というのも間違ってはいない気がした。


その日の配信は30分程で終了した。


それからというもの、声の話で盛り上がり、結局みんなが眠りについたのは夜中の1時過ぎだった。

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『お前、金持ってんだろ?』

『おっ、撮れてる撮れてるっ!』

『土下座してよぉ、面白くないんですけど〜』

『ほんと消えて。あんたの存在自体迷惑だから』

『教師というのも忙しいんだ。ほ、他を当たってくれ…っ』

『お前は人を不幸にする人間だ!!』

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分からない……分からない。


あの人たちが、人間とかいう生き物が。なにも、わからないんだ──────────。

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