でも、なんで泣きじゃくってたのか分からなくて。



「でもでも、結構情報あったね?」

「確かにな。ちょっとでも思い出せたんなら、これから先も探しやすいな」

「…うん。ありがとう」



そう言うと、みんな優しい顔をする。

良いな。こういう友達。

……なんて、ぼくなんかが烏滸がましいか。



「はい!わたしここで提案あるんだけど」



いつの間にか時計の針は10時を指していた。

‎⋆ ・‎⋆

「じゃんけんぽん!」

「なっ、また負けかよ!」

「じゃあ、優が一番最初ねー」



星奈の提案。


それは、秘密暴露大会。


と言っても、内容はなんでもいいみたい。

他愛のないことでも黒歴史でも、自分が話したいことを話す大会的な。

話していく順番を決めようと、たった今じゃんけんをした所だった。


そして決まった順番、最初が優、一華、燈真、星奈、そして最後が優真となった。


因みに、ぼくはさっき話してしまったから不参加となっている。



「はぁ〜マジかよ」