それにしても、よく幽霊と話す気になるなと思う。

だって、幽霊って普通怖がられるもんじゃないの?

小さい子が泣き喚いてる様子が普通に目に浮かぶ。



「ねぇねぇ」

「うんー?」

「ぼくってなに?」

「は?」
「は?」



やらないといけないことを終え、今はみんなリビングにいる。

テレビの取り合いをする優と星奈を横目に、そんなよく分からない発言をしたのはぼく。


見事重なったのが燈真と優真。


いやぁ、なんか考えてたんだけど、僕って幽霊なの?



「幽霊でしょ」

「逆に幽霊じゃなかったら誰」



幽霊か。そうだよね。うん。



「ごめ、気にしないで。あ、そうだ」

「今度はなにー」



次から次へと口を開くぼくに、何も言わない一華は苦笑していた。

他の方たちも呆れ気味の様子。