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「すまん燈真。つい取り乱してしまって…大丈夫か?」

「大丈夫じゃない。気にしないでください」

「え、どっち?」

「ったく…」



結局あの後、Gは星奈の手によって瞬殺された。


優真が手に持っていたハエたたきで、バン!と。


そいつは外に放り出され、今ごろきっと死と生の間を彷徨っていることだろう。


あぅ、ご愁傷様です…。


はぁ…と、みんなして息を吐き出している。

さっきの騒動でだいぶお疲れのようだった。

午後19時50分。リビングでは御葬式ですか?と言わんばかりの静かな晩ご飯が繰り広げられていた。


テーブルの上には、カレーの入ったお皿が5つ並べられている。


残念ながら、ぼくは食べられないけど。



「カレー、味薄いですよね。すいません」



チクタクと秒針を刻む時計の音だけが響く静かな空間に、聞きとりやすいひとつの声が重なった。