優と燈真はキッチンの台所に立ち、てんやわんやな感じで晩ご飯を作っている。
因みに、星奈と一華はお風呂だ。
一緒に入るってどうかと思ったけど、まぁそれほど仲が良いということだろう。
ということで済ませることにした。
ソファに座り、そんなことをぼーっと考える。
その隣では、優真が暇そうに携帯を弄っていた。
それをふと覗き込むと、画面には世界中で起きているニュースが表示されていた。
誰かが誰かに虐待を受けていただとか、
誰かが誰かに耐えられなくて自殺しただとか、
誰かが誰かを殺しただとか、
誰かが誰かの運転していた車に跳ねられて死んだだとか。
優真が画面をスクロールする度、いろんなニュースが目に入った。
……今こうしている時だって、誰かが虐待を受けて、誰かが自殺しようとして、誰かが殺されようとして、誰かが死にそうになっているのだろうか。
例えそうだとしても、ぼくはどうすることだって出来ない。
助けてあげられない。
ごめん、だなんて。それを使うのは人それぞれの理由があるだろう。
