Lonely daze




⋆ ・‎⋆

「あっつい」

「疲れた〜」



歩いて戻ってくるまでに1時間程かかった。

外は暑く、玄関先に出ただけでもその暑さが伝わってくるほどだった。



「伊緒いるよね?」

「いるよー」

「よかった。じゃあ買ってきたやつ片して」

「え?!」



いつものように燈真の隣にいると、星奈がそんなことを言い出した。


なに、なんだって?


ぼくだって疲れたのにあんまりだ!

暑くはなかったけど。歩いたよちゃんと!



「へぇ、そんなこと言っていいんだ。優たち知ってる?昨日の夜燈真と伊緒がキ────」

「あぁああ!!!!任せてよ!!!やる!!」



突然大きな声を出したぼくに、目を丸くしながら耳を塞ぐ優たち。

あっ、あれを言われては困る!あれは完っ全に……完全に、そういった意味で行ったわけではないから。


そんな中、いじわるーい顔していやらしーく笑う星奈が楽しそーに、キッチンへ向かう僕を見ていた。