「元々人見知りが酷くて友達もいなかった僕には妹が1人いて。その子は父親の方に行ってしまったんですが…。」
妹さんを思い出しているのか、天使さんの表情はとても穏やかで。
でも、すごく泣きそうな顔をしていた。
ぼくにも兄がひとりいて、天使さんのようにすごく優しかったことを思い出した。
「それがあなたのように面白くて、笑顔の可愛い女の子でした。」
え、笑顔…?
ぼく、天使さんの前で笑ったか…?
そんなぼくの考えていることが分かったのか、天使さんは優しく答えてくれた。
「優しい子は、笑顔が可愛いんですよ。」
「や、優しい…ぼくが…?」
「ええ。とっても優しくて、素敵な方だと思いますよ」
て、天使さんからお褒めの言葉を貰ってしまった。
